■下請け脱却
下請けの仕事がほぼ100%の状態の頃、仕事がかなり薄い時期がありました。
長年勤務されていた社員さんも、仕事がなく、社長は断腸の思いでスタッフへ早期退職の打診をしたりし、残ったスタッフは数人になってしまいました。
僕はその頃、大学を卒業し、公務員として働いていました。
しかし祖父の代から長年続いてきた、スリッパメーカーとしての火が消えてしまうのがなんとも悲しく、何かができるんではないかと、3日くらい、必死で考えました。
そのとき、あることを、ふと思い出したんです。
■発案
大学の頃、僕は農学部にも関わらず、自動車にはまってました。
はまった車はTOYOTAの初代セリカ、通称「ダルマセリカ」です。
大学一年の頃、近所のバイク屋で一目ぼれ。車に興味が無かった僕は、ダルマセリカをきっかけに車にドはまり。すぐに免許を取って、その後「オールドタイマー」という雑誌の個人売買欄を通じて、ダルマセリカを購入して、いじり、乗り回していました。
その頃、近所でたまたま見た、もう20年モノのダルマセリカがあったんですが、内装がホワイトレザーでパリっと張り替えてあって、それは美しかった。
それを思い出したんです。
「そうだ!車だ!車のシートをやろう!縫製だし。」
趣味と実益を兼ねた、とってもハッピーなプランのようだけども、ここから予想もしなかった出来事が次々とおそいかかるのでした・・・
この記事へのコメントはありません。