鹿児島県志布志市のCMが、問題になっています。ご存知の方も多いかと。
ご存じない方は、まずは上の動画を見てみてください。
この動画、ふるさと納税の納付を他県から集めるために鹿児島のうなぎをPRしたものの、「児童売春を想像させる!けしからん!」ってネットで騒がれ、自粛し、CMとりやめになっちゃいました。
一言。とりやめもったいない。
そもそも、CMは、「注目してもらう」「認知してもらう」ために発信してるわけで。
それが、炎上しすぎる→たたかれる→シュンとなる→職員の人たち真っ青→THE END
となりました。
さて、今回は何が失敗だったんでしょう?そして、どうすれば正解だったのか?それを考えることが必要かと。
叩くだけは簡単ですが、失敗した例として、とても参考になるケーススタディーだと思いました。いろいろ考えてみました。
■ケース1 矢継ぎ早に第二弾を打つ
これが一番無難な落とし所だったんじゃないかと思います。
うな子のお父さんやお母さん、おばあちゃんなどを登場させる
ウエットスーツを着た人や、尼さんといった別キャラを登場させて、話の展開をうな子+αへ展開させることで、うな子への注目を分散させる
もしくはうな子自身がウエットスーツを着て海に出る→うつぼとかと遭遇する、うな子の大冒険ストーリーへ持っていく。
ストーリー性を持たせて話題をそらせれば、なんとかリカバリーできたんじゃないでしょうか?
ソフトバンクのCMに続き、AUのCMも鬼ちゃんが良い味出してストーリーにしていますが、あんな展開です。
しかし予算の問題もあるし、公的機関の人がびびっちゃって多分無理でしょう。
■ケース2 表現を和らげる
おそらく、このCMのセリフやカット割り、これはCMクリエイターの人が、判断能力のない周りを信じ込ませて確信犯で社会実験をしたんじゃないかと。
そもそも、一線をまずい意味で超えすぎてるポイントが多すぎます。たたかれて当然・・・。
養殖だからっていって「養(やしな)って」は無いわー・・・もうちょいひねらないと・・・。スクール水着やシリアスな表情も、なんだか確信犯すぎました。
もうちょっと、あきらかにクスッと笑いをとれる場所を入れるなりしないと。一般受けしません。
例えば川のほとりで泳いでた、やせた渡辺直美が急にジャボッと顔を出してきて、「おなか減った!」と言っては食べさせてもらって、というシーンを連続で見せて、最後にぷっくら太ってお別れするとか、わかりやすさが必要だったなと思います。
そういった意味では、芸能人やお笑いの人っていうのは、個人の持つキャラでかなり広範囲に、素人だとNGである部分すらカバーできるんだろうなと感じます。
最近びっくりしたのはこれ。西武鉄道の「渡辺直美トレイン」これ、一般人の顔でやったら怖すぎる。
これやって許されるのはトーマスか渡辺直美くらいでしょ。
そういった意味では、「だから芸能人ってギャラ高いんだな」って感じます。
うな子のCMと比べてみても、演技をする人の演技力、表情一つで伝わるニュアンスって大きく変わると思います。
今回は、
・行政側
・CMプランナー
・登場したキャスト
これらがベストマッチしなかったのがまずかったんじゃないかと思いました。
↑ホクトのCMは最近飛ばしてます。やっぱりプロの俳優さんはすごいですね。感動。
お金のかかるCMは大変ですね。話題作りって大変です。
しかし最近のネットの、なんでも叩く傾向には閉口します。
暇な人が多いんでしょうが、真に受けすぎもどうかと思います。ねたみ、うらみが変にループして降り注いでいる感じがします。
その点、キンコン西野氏は、毎回Blogを炎上させては笑いと自分の商売に持っていく技がすばらしいです。
BlogやSNS、Youtubeは、自分の発言の場です。何を言われようと自信を持って発言しましょう。自己責任ですし。
では。
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